幼児がのびる魔法の劇あそび!世界名作童話劇場研究所HPへようこそ!!

 

2-①多彩な表現活動と子どもたち・演劇論

 

2-①多彩な表現活動と子どもたち・演劇論

2-①多彩な表現活動と子どもたち・演劇論
   
私の幼児演劇論
保育園、幼稚園、学校などでは、子どもたちの歌、踊り、楽器、演奏、演劇などのはっぴょう会が毎年のように活発に行われている。
 
歌う声に気持ちをのせ、楽器を鳴らす指や踊るしぐさに感情をこめるのは子どもたちが自分のまわりの人たちに送る心のメッセージとして受けとめたい。
 
子どもたちのこのような自己表現の活動は、子どもが人と人とのかかわりを深め、まわりの人々とのコミュニケーションをぐんぐん広げていく大きな原動力となるはずである。
 
私は多種多様な子どもの(自己)表現活動の中でも、子どもの演劇、なかでもミュージカル劇に関心を強くもち、長年実績を重ねてきた。
 
今、自分がいる状況とは全く違う状況の中に自分を置き今の自分とは別の自分になってドラマでかっとうを演じ、空想の世界をせりふや歌や踊りで表現することが、子どもに演じることの快感や大きな喜びをもたらすからである。
 
世界名作童話劇場研究所 所長 川野久江
 
 
   
~ R6年度のミュージカル劇「うさぎとかめ」 ~
 R4年度から上演を開始しましたイソップの作った寓話「うさぎとかめ」のミュージカル劇を今年度も上演いたします。イソップが作ったとされる寓話には「うさぎとかめ」の他に「北風と太陽」「金の斧、銀の斧」「アリとキリギリス」など有名なものがあり、世界中の国々で親しまれています。寓話は擬人化した動植物などを主人公に、教訓や風刺を織り込んだ物語で、イソップの作る前から民衆に伝えられていたものや、イソップの死後、付け加えられて話が変わったり、膨らんだりしたものもあります。
 昨年度(R5年度)の上演は、うさぎとかめの物語の背景になっている“自然豊かで活力に満ちた森や山や野原で”元気いっぱいに遊んだり、競ったりする動物たちになって演じる子どもたちに、「元気よく演じようね。」と声を掛けると、子どもたちは自分の役の動物になりきって、はち切れそうなエネルギーと活力を客席にふりまいて演じました。今年度 ”花崎保育園の子どもたちの演じる「うさぎとかめ」のミュージカル劇”は、うさぎが人参畑で夕方まで寝てしまい、慌てて飛び起きる場面では、音響と照明でうさぎが慌てて飛び起きる様子をその気になって演じ、きっと観る人たちにびっくりさせたり、叫んで感激させたりするのではないでしょうか? そして、かめが先にゴールする場面では、動物たちとかめさんに負けてしまったうさぎさんも「おめでとう」と心から喜んでいる姿を楽しく嬉しく生き生きと演じるうちに、寓話の奥底にひそんでいる「子どもたちへの願い」が知らないうちに身についたら素晴らしいことですよね。
 
                                  R6.9.1  副主任保育士  七五三木 悦子 
 

著者プロフィール

著者プロフィール
 
 
【現在】
 
 花崎保育園 園長
 
【経歴】
 
 昭和41年3月  東京学芸大学卒業
   世界名作童話劇場研究所 所長  
 昭和41年4月~28年間
【主な著書】  『幼児がのびる 魔法の劇あそび』                            東京都公立小学校教諭
   『アラジンと魔法のランプ』脚本    平成 8年4月   花崎保育園園長
   『不思議の国のアリス』脚本    
   『ジャックと豆の木』脚本    
   『ピーターパン』脚本    
 
 『おおかみと七匹の子やぎ』脚本
 
 
 
 
<<世界名作童話劇場研究所>> 〒347-0032 埼玉県加須市大字花崎1-25-7-1 TEL:0480-66-4187