R4年度から上演を開始しましたイソップの作った寓話「うさぎとかめ」のミュージカル劇を今年度も上演いたします。イソップが作ったとされる寓話には「うさぎとかめ」の他に「北風と太陽」「金の斧、銀の斧」「アリとキリギリス」など有名なものがあり、世界中の国々で親しまれています。寓話は擬人化した動植物などを主人公に、教訓や風刺を織り込んだ物語で、イソップの作る前から民衆に伝えられていたものや、イソップの死後、付け加えられて話が変わったり、膨らんだりしたものもあります。
昨年度(R5年度)の上演は、うさぎとかめの物語の背景になっている“自然豊かで活力に満ちた森や山や野原で”元気いっぱいに遊んだり、競ったりする動物たちになって演じる子どもたちに、「元気よく演じようね。」と声を掛けると、子どもたちは自分の役の動物になりきって、はち切れそうなエネルギーと活力を客席にふりまいて演じました。今年度 ”花崎保育園の子どもたちの演じる「うさぎとかめ」のミュージカル劇”は、うさぎが人参畑で夕方まで寝てしまい、慌てて飛び起きる場面では、音響と照明でうさぎが慌てて飛び起きる様子をその気になって演じ、きっと観る人たちにびっくりさせたり、叫んで感激させたりするのではないでしょうか? そして、かめが先にゴールする場面では、動物たちとかめさんに負けてしまったうさぎさんも「おめでとう」と心から喜んでいる姿を楽しく嬉しく生き生きと演じるうちに、寓話の奥底にひそんでいる「子どもたちへの願い」が知らないうちに身についたら素晴らしいことですよね。
R6.9.1 副主任保育士 七五三木 悦子